横恋慕の罪と罰(8/28)
6時50分起床。
朝食はごはん・味噌汁・鯖・ベーコン・キンピラ・冷奴。
今日は心境上、「ですます調」ではなく「である調」で書くことにする。
ほんの数十時間前まで私には好きな人がいた。4つほど年下の女性である。毎日欠かさないメールのやりとりで相手の女性が私とよく似た人物であることがわかった。よく観る映画、テレビで観る最近のアニメ、よく聴く音楽。音楽の中でも歌詞を重要視している点。さらには食べ物や飲み物、性格的なものまでとにかくよく似ており共通点がとても多い。
メールをしはじめてどのくらいが経っただろうか、初めて電話してみた。約束の時間を2分過ぎて掛けた電話。何ともいえないロリボイス。メール同様に電話でも話題は事欠かなかった。話して40分ぐらいが経って相手の携帯の充電が切れてその日の電話は終わった。その日電話することは数日前から決めており時間帯も決めていたのに、電池補充をしてないマイペースぶりが妙にツボだった。
それから約10日後。初めて逢ったとき、私も相手も凄く緊張しているのがよくわかった。でも第一印象をなるべく良くして次回に繋げたい。その想いからいつになくエスコートに張り切る私。立ち寄った先の居食屋の雰囲気がよっぽど気に入ったようで、実際に逢ってるときも後のメールでも凄く喜んでいた。友達や家族にも知らせないと!
私は2週間に1度、心療内科に通っている。そのことを告げると相手も学生時代、精神科に行き入院していたことを明かした。腕にはリストカットの後もあるとか。それを聞いてますます彼女との距離が縮まった気がした。経験者だからこそわかる一言ひとことが凄く嬉しく胸に染み渡った。いつだったか彼女はメールにこう書いていた。「○○(私)に彼女ができても、私に彼氏ができてもずっとこうやって仲の良い友達でいたいな」と。私もその言葉に同意だった。恋愛感情を抱けば早かれ遅かれ必ず別れがある。だが友達関係はそう簡単には消えない。友情だろうと腐れ縁だろうと長く続く。特に私は以前の女性経験から恋愛は半ば懲り懲りなところがあったので余計に友達であることを望んでいた。
私は基本的に自分の素の部分を他人にはほとんど語らない。以前、そのために女性に去られたことがあるので、自分の感情を出すことが怖くなった。語れば目の前から大事な人が消えるんじゃないかという恐怖があるから。しかし彼女はそれを全面的に受け止めてくれた。「わかってくれる人が必ずいる。我慢してたら気分が滅入るだけだよ。これからは私に何でも話して。私は離れないから」。その言葉が凄く嬉しかった。
彼女から1度相談を受けたことがある。信頼していたメル友が実はヤリ目的だったことがわかり、凄くショックだったと。何と返事したか忘れたが彼女はその言葉に励まされたそうだ。しかし、ヘコんでいた彼女が凄く気になった私は夜、電話した。すぐに出て「電話もらえて嬉しかった」と言った。「僕はどんなことでも相談に乗る。だから一人で悩まないで相談して欲しい。僕はずっと近くにいる。ずっと○○(相手)のサポーターであり続ける」そう言った。「私も○○(私)の力になりたい。何かあったら私を頼ってね」その言葉が嬉しかった。
お盆を明けたあたりだろうか、彼女に彼氏ができた。私は喜んだ。すぐにおめでとうのメールを送った。数日後、仕事と家庭の重圧から私の心はボロボロになった。もう辛い。きつい。一人が寂しい。そんな気持ちを心を抉った。私は彼女に電話した。だが出ない。なのでメールした。直後、電話した。やはりでない。すぐに相手からメールが入った。友達といるのであとからメールすると。でも数分としないうちに電話が鳴った。「大丈夫?メール読んでビックリした。心配になって電話したよ。ホントに大丈夫?辛くない?」電話を終えて数分後メールが来た。「話しを聞くことしかできないけど、私でよかったらいつでも聞くよ。誰かに甘えたいときは無理せず私に甘えて。辛くなって泣いても大丈夫だよ。悪いことじゃないから思いっきり泣いていいんだよ」このあたりから私は彼女に恋愛感情を抱くようになってしまった。この人ならわかってくれる。私を理解してくれる。ずっとそばにいてくれる。そう思うようになった。
私の誕生日。一緒に夕飯を食べることになった。途中2度ほど相手の携帯にメールが入るが特に気にしなかった。おそらく彼氏だろう。話してるとき、そのテンポの良さがまた嬉しかった。向こうがボケてこっちがつっこむ。そんなスタイルが自然と成り立ち、真面目な話しもおバカな話しも気さくにできてますます私は彼女への恋愛感情が強くなった。
帰らないと行けなくなったころ、すでにバスも電車も終わっていた。本当はもっと早く帰らないと行けなかったのに私が意図的にしたことだった。それは「離れたくない」「一人が寂しい」そんな想いからだった。帰る手段がタクシーだけとなり、彼女はやや怒った。無理もない。私がわざと長く一緒にいることで帰る時間を遅くさせたのだから。だから私は言った。「もっと早く帰さないとと思ってた。でも一人になるのが怖くて寂しくて辛くて。だからどうしても言えなかった。ずっと一緒にいて欲しかった」そう言って私は彼女を抱きしめた。「ここ人が通るから誰もいないところに行こう」そう手を握って人通りが少ない裏道に座った。
そこで私はすべての気持ちをぶつけた。「僕の気持ちとして聞いて欲しい。僕は○○が好き。彼氏がいるのはわかってるし、本当はこんなこと言っちゃいけないと思う。でもどうしても言わずにはいられなかった。このまま○○がどこかに消えそうで逢えなくなるのが怖くて……僕は○○とずっと一緒にいたい。そう思える人とやっと出会えた。ずっとそばにいて欲しい」そう言って抱きしめた。しだいに二人は唇を重ね行動もエスカレートする。もはや周りをたまにとおる人など気にしていなかった。
それから2時間が過ぎたであろうか。タクシーで相手を送った。「また逢ってくれる?」「うん。逢おうね」そう言って相手の左手の上に私の右手が乗りそれを相手の右手が優しく握り締めた。タクシーを降りるとき、また逢うことを誓ったがこれが最後となった。
今日、相手からメールが入った。「もう私たち逢わないほうがいいと思う。彼氏に悪いし、やっぱり彼氏が好きだから」だから今後一切メールもしないし、逢うのもやめるというものだった。私にそれを拒む権利はなかった。昨日、メールの返信が来なかったことで彼が怒っているとか。バレたら大変だし、やっぱり逢えないらしい。
仕方のないことである。途中で恋愛感情を抱いたこっちが悪いのだ。だが彼女は最後に言った。「何でも相談してとか言ったのに無責任でごめんなさい。短い間だったけど楽しかった。今までありがとう」。もはやそれに返す言葉などない。そこですべてが終わったのだから。しかし最後ぐらいは憎まれて終わりたかった。あまりに綺麗で自然と未練が残ってしまう。
夕方だったから必死に涙を堪えた。さすがに仕事中だから。バスの中でも我慢した。夕飯のときも我慢できた。だが風呂場で限界に達した。正直泣いた。嗚咽をあげながら。心から人を好きになってはいけないのか?もうこんな想いをするのはいやだと。死ねるものなら本当にそうしたいと思った。だが、本当に辛く苦しかったこの1週間を乗り越えられたのはその女性のおかげだった。「○○は一人じゃない。私がずっと近くにいる」という彼女の言葉で頑張れた。だが今は一人だ。前と同じ。心のよりどころなどまったくない。辛いものだ。凄く寂しくて苦しい。だがいくら振り返っても、もう戻れない。彼氏がいるときに恋心を抱いてしまった私の罪と罰である。
しかしどんな状況だろうとも自分の気持ちを嘘のない言葉で伝えたことが大事だと私を労ってくれる人もいる。今は辛いかもしれないけど、無くしたものと同時に見つけるものがきっとある。死にたいなんて絶対に思ったらダメ。辛いときは周りが見えなくなって自分だけが辛いって思うけど、必要としてくれる人が必ずいる。だから変なこと考えたらダメ。○○さんは一人じゃない。私に相談したいって思った瞬間から一人じゃないって証拠です。辛いことのあとは幸せが必ず来る。すぐじゃないかもだけど絶対に来る。だからマイナスに考えないで。
そんな言葉をかけてくれる人---。やはり今回も私はNちゃんに助けられた。違う意味で泣いてしまった。やはり私は一人じゃないのかもしれない。どんなことでも誰かに助けられているに違いないのだろう。
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